2020年04月14日

2020年04月14日

Look-Back 競泳2010年代 ー男子400m個メー

 競泳2010年代を振り返る。今回は2010年代の世界大会
その全てにおいてメダル獲得
果たしている男子400m個人
メドレー
だ。もちろん萩野公介、瀬戸大也という希代の
天才スイマーによるところが大きいのは言うまでもない。
でも先人達の苦闘があっての賜物でもあるよね。

 藤本隆宏

  1992年バルセロナ五輪 男子400m個人メドレー
  日本選手初のファイナリスト 藤本隆宏

  藤本隆宏2
 
  現在の藤本隆宏氏 俳優として舞台、TVで活躍中!
  滅多な事では自分が五輪競泳選手であったことを語
  らない。演技力だけで現在も役者として勝負してい
  るところが凄い。藤本隆宏ら偉大な先人達の苦闘の
  時代を経て2010年代日本個人メドレーの黄金時代が
  やってきた。

 男子400m個人メドレー 2010年代の各年日本選手権
の結果と世界ランキング30位以内に入った選手達。

◎2010~2013年 堀畑裕也が世界大会メダル獲得!
          若き萩野公介、瀬戸大也が躍動


男子4個メ2013

 2010年第一人者堀畑裕也の日本新記録4分12秒02で幕
を上げた。高校1年生ながら萩野公介、瀬戸大也も上位
に名を連ねた。2011年上海世界選手権で日本人男子とし
て初めて堀畑裕也がこの種目メダル獲得をした。

 堀畑裕也3
 
  2011年上海世界選手権 日本新記録4分11秒98
  で日本男子初の世界大会 銅メダル獲得 堀畑裕也

 その翌年2012年三つ巴の代表選考会を勝ち残った
萩野公介、堀畑裕也がロンドン五輪に挑んだ。

 萩野ロンドン
 
  2012年ロンドン五輪 高校3年生の萩野公介
  4分08秒94の日本新記録で銅メダル獲得!
  金メダルは4分05秒18で圧勝のL.ロクテ 2010年代
初頭はL.ロクテが無双していた(3年連続世界ランク1位)

 次いで2013年バルセロナ世界選手権 圧倒的世界ラン
ク1位で挑んだ萩野公介は5位に沈む…が、瀬戸大也
世界王者に君臨した。

 瀬戸大也バルセロナ2

  2013年バルセロナ世界選手権 金メダル 瀬戸大也
  奥:C.カリッシュ 手前:萩野公介

◎2014~2016年 瀬戸大也世界選手権連覇、
          萩野公介 リオ五輪金メダル!


 男子4個メ2016

 2014~2016年の3年間は世界ランク1位を日本が独占。
日本選手権は萩野公介が圧勝するも、瀬戸大也は夏本番で
記録を上げてくる流れ。

 2015年カザン世界選手権は肘故障の萩野公介不在の中、
最終日まで振るわなかった瀬戸大也がまさかの2連覇達成!

 瀬戸カザン
 
  2015年カザン世界選手権 2個メ準決勝敗退等、調子
 今一つと思われた瀬戸大也が2連覇達成!凄い男だわ。

 翌2016年 リオ五輪では萩野公介が主役の座を奪還。

 萩野公介コンプリート
  
  2016年リオ五輪 男子400m個人メドレー
  4分06秒05!の日本新記録で金メダル 萩野公介
2個メは銀メダル、800mFRで銅メダル コンプリート!

◎2017~2019年 瀬戸大也が孤軍奮闘、萩野公介絶不調

 男子4個メ2019

 2017年日本選手権0.01秒差の大接戦を制し瀬戸大也
が初優勝。このまま二人で日本、世界を牽引するか?
と思われた。 2017年ブタペスト世界選手権に挑むも
瀬戸大也が銅メダル、萩野公介は6位に沈んだ。新王者
には米国のC.カリッシュが君臨した。2018年のパンパシ
でもC.カリッシュの軍門に下った瀬戸大也、萩野公介。
しかし瀬戸大也の前半がむしゃらに突っ込んで行く戦闘
姿勢は王者奪還への布石だったようだ。
 2019年不調により長期休養に入った萩野公介を横目に
瀬戸大也が圧倒的な強さを発揮する。世界中で唯一4分
10秒を切るスイマーとして臨んだ光州世界選手権でそ
の強さ爆発した。

 瀬戸大也光州
 
  2019年光州世界選手権 男子400m個人メドレー
  金メダル 瀬戸大也 2個メ:金 2バタ:銀 と
  個人3種目でメダル獲得と離れ業を演じた。
  そしてその圧倒的強さは2020年も続いている…

 ◎2010年代 男子400m個人メドレー TOP5
 それでは2010年代の記録歴代BEST10を

 男子4個メ歴代

 ★2010年代 男子400m個人メドレー TOP5

 第1位 瀬戸大也
  日本選手権優勝2回 世界ランク30位以内9回
  BEST 4分07秒95 13,15,19世界選手権金メダル
             17世界選手権銅メダル
              リオ五輪銅メダル


  瀬戸大也
 
  2010年代 男子400m個人メドレー 第1位 瀬戸大也

 五輪金メダリスト萩野公介が1位かな~と思ったりもす
るけど世界選手権3度優勝含め世界大会5個のメダルは偉業
だし、2019年に爆発的強さを見せてくれたのが大きい。

 第2位 萩野公介
  日本選手権優勝6回 世界ランク30位以内9回
  BEST 4分06秒05 ロンドン五輪銅メダル
             リオ五輪金メダル 


 萩野公介1

 2010年代 男子400m個人メドレー 第2位 萩野公介

  ロンドン五輪、リオ五輪での強さは圧巻だった。
 世界選手権でこの種目メダルなし、2017年以降の不調
 が残念。もう一度、あの強さを見せて欲しい。


 第3位 堀畑裕也
  日本選手権優勝2回 世界ランク30位以内3回
  BEST 4分10秒52 11世界水泳銅メダル


  堀畑裕也4
 
  2010年代 男子400m個人メドレー 第3位 堀畑裕也

  日本男子初のこの種目世界大会メダリストの偉業。
  2010年代初頭の牽引者で天才萩野公介、瀬戸大也
  前に立ち塞がる役目を見事に果たした。

 第4位 藤森丈晴
  日本選手権優勝0回 世界ランク30位以内8回
  BEST 4分10秒90 


 藤森丈晴2
 
 2010年代 男子400m個人メドレー 第4位 藤森丈晴 

 天才 瀬戸大也、萩野公介の影に隠れた常にNO.3の
 男 藤森丈晴 その記録は毎年安定してたけど一年
 くらいは突き抜ける活躍をして世界相手に戦って
 貰いたかった。

 第5位 該当者なし
 2個メ主戦の藤森太将、砂間敬太も一時期は活躍した。
 若手の竹内智哉、伊藤晃平らもブレイクするか?と
 思われたが、伸び悩み…4個メは難しいですね。 

 2020年代初頭は瀬戸大也が無双状態だろう、萩野公介
の復活はあるか? 井狩裕貴、宮本一平そして小方颯
若手のブレイクあるか? 期待しよう。



aban7164 at 16:05|PermalinkComments(0)瀬戸大也 | 萩野公介